SCSKとOSS

SCSK株式会社R&Dセンター センター長 山野 晃
SCSK株式会社 R&Dセンター
センター長 山野 晃

なぜ今、OSSなのか

時代の変化と共にOSSのポテンシャルが高まっている今だからこそ、OSSの真価を見つめ直し、お客さまに安心してご利用いただくための礎を築く――SCSKのOSSへのスタンスを聞いた。

「みんなでいいものを作ろう」がOSSの基本

―なぜ今、OSSなのでしょうか?
当社でも10年以上前からOSSを採用してきましたが、ごく限られた用途のみでした。現在ではお客さまのほうからOSSをリクエストされる事例が増え、OSSは一般的なものになってきました。OSSの実績が理解され、安定性、サポート面を含め、OSSは投資額に見あう性能を発揮できるという認識が定着しつつあるからでしょう。今ではアプリケーション層部分など、より上位のレイヤーでもOSSが採用されています。

SCSKはさまざまな商用製品を取り扱っていますが、私たちがお客さまのシステム要件を見て、適していると判断したときにはOSSを組み入れます。その結果、OSSの活躍の場は広がっており、銀行などの金融系ソフトウェア開発の際も採用されるようになりました。

OSSの考え方をひとことで言うと、「みんなでいいものを作っていこう」ということでしょう。例えば「OpenStack」「Hadoop」などが活躍する分野では、OSSが先頭を走っています。OSSが選択される理由は、その先進性にあるのかもしれません。

クラウドへの流れが不可逆なら、OSSの活用も同じだ

―SCSKにおけるOSSへの取り組みについて教えてください

OSSはこれからもまだまだ成長する分野です。現在、SCSKグループのOSS先進技術集団であるVA Linux Systems Japan株式会社(以下VA Linux)と共にOSSという資産を育て、正しく使えるよう取り組んでいます。

今、多くの企業で「クラウド」が注目されています。システムを個別に持つのではなく、不特定多数、もしくは社内多数で共有するという考えは、ITにおいても、エコロジーという視点においても当然の帰着点でしょう。クラウドは、リソースが足りなくなったら増やす、余剰になったら減らすということが可能で、そのうえで動くソフトウェアも同じことが言えます。

ただ、ソフトウェアの数を急に増やしたり、減らしたりするのは非現実的です。クラウドのメリットを生かすためには、OSSのような体系を持つ製品のほうが対応しやすいでしょう。クラウドへの流れが不可逆なものであるなら、OSSへの流れも同様だと考えています。

また、OSSに携わる企業の役割として、OSSのコミュニティに対して還元していかなくてはいけないと考えています。SCSKではエンジニアの興味のアンテナを可視化した「OSSレーダースコープ」を公開しています。思いつく限りのOSSプロダクトを、一つの土俵にプロットしたもので、各OSSの活動レベルを客観的に評点しています。各OSSプロジェクトの“バイタルサイン”を、OSSレーダースコープで感じてください。

―OSSの今後の展望は?

OSSはまだまだ伸びていく分野だと思っています。“尖った”部隊であるVA Linuxと共に、社内外へOSSをアピールしているところです。

今後は「OSSを使うなら、SCSKに相談してみよう」と言われるような会社になりたいと思います。私たちはそれだけの力を持っていると自負しています。

(インタビュー実施時期:2013年9月)

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